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海の宝石箱

おもに南房総と沖縄で拾った、お気に入りの貝を紹介していきます

今回は粒がこま貝!(後編) 

 二日目はA&W浜で一日過ごすつもりでした、いや、最初はそのつもりでした。
午前中は9時頃が最満潮のため、朝7時から活動を開始しても、海岸はほぼ満潮です。なので午前中は満潮線より上にあるサンゴ溜りで貝を拾い、潮が引いていく午後からはだんだん下の方に移動するつもりでした。

ところが、満潮線より上のサンゴ溜りは堆積してからだいぶ時間が経過している感じで、貝の方もさっぱり。
7時から2時間探し続けて、拾えたのはこのヒメカラスキ一個のみでした。
ヒメカラスキ
拾える状態の貝がなさ過ぎて、ブログのネタにするために漂着した豆科のさやなんかの写真を撮ってるくらいですから、いかに状態が悪かったかがわかります。(でもこれはこれで70センチほどもある立派なさやで、持ち帰ろうか真剣に悩みました。結局これ以上ガラクタが増えても置き場に困るのでやめにしましたが)
 大きな豆科のさや
9時を過ぎたところでさすがに一度見切りをつけ、気分転換もかねて瀬嵩へ。でも瀬嵩はもともと干潮時の露出した岩場が拾えるポイントなので、水没している満潮時に行っても期待薄な場所。まあダメ元でしたけど、やっぱりダメでした
ついでに久志にも足を延ばしてみましたが、ここもサッパリ。なーんにも無し。
昼食を挟み、まったく気分転換できないままA&W浜に戻りましたが、浜に出てみると景色がさっきとは一変していました。ずいぶん
潮が引いていて、とても奥行きのある浜が広がっています。何度も行っている場所なのに、時々こういうハッとする瞬間があるのっていいですね。
浜の下の方は、サンゴが薄く広げられたようになっていて、崩す手間も省けそうです。今日の調子だとあまり期待はできないかもしれませんが、ではそろそろ午後の部行ってみますか!

端からローラー作戦で見ていきます。と、しゃがんだ途端に小さなナガサラサミナシ。この黄色地に白抜き模様はポップな感じで大好きです
ナガサラサミナシ

小粒だけど、色の濃いベニアラレボラ。ホントに鮮やかでキレイな貝です。なんか調子出てきたぞ! 
 ベニアラレボラ
コガネフデ。しゃがみこんで見回すと、午前の絶不調がウソのように次々と貝が目に飛び込んできます。
  コガネフデ
フデ系が二つ。左側は初めて見る貝で、調べてみると和名は判りませんでしたが、たぶんNebularia lugubrisというフデガイ。レア物かも。⇒ ユキフデとご教授頂きました。ホントにレア物だった!
右側はソメワケヤタテ。狭い範囲で状態の良いフデガイが二つも拾えるなんて何ともラッキー! まあでもこれも小粒です。
フデ二つ 
黒くないけどクロオトメフデ。 小粒だな。
クロオトメフデ
おお、カンムリオトメフデ! 小粒だけど冠の波形がしっかり出ている良い個体です。
  カンムリオトメフデ
コガラシフデ。初めて拾いました。
 コガラシフデ
おお、シチクモドキだ!これもなかなか縁遠かった貝。
 シチクモドキ
ハッとするほどオレンジ色があざやかなシロフタスジギリ。白いサンゴの中で目立ってました。
 シロフタスジギリ
これも小粒だけど、赤みが濃くてキレイなクチベニオトメフデ。
 クチベニオトメフデ
赤みの濃いショウジョウラ・・・  の破片。 貝の神様、どうか次こそ完品を!
 ショウジョウラ
茶色の縞模様がとても濃くてキレイなシマアラレボラ。高さ26ミリと大きさもこれまでで最大クラス。
シマアラレボラ 
  
しつこく小粒小粒と連呼してきましたが、今回は「山椒は小粒でもピリリと辛い」みたいな、小粒だけど良い貝が多かったです。そのため、私も調子に乗っていつもなら拾わないようなもっと小さな貝まで拾ってしまいました。でもフデ系の小さいのは、小さ過ぎて同定ムリです。困ったな。

今回の成果1  写真をクリックすると大きくなります
 成果1
成果2 もっとこま貝  写真をクリックすると大きくなります
こま貝 


二日目は午前中はさっぱりでしたが、潮が引いた午後からは打って変わってチビガイ祭りに。朝拾えなかった反動もあって夕方5時頃までしゃがみ続けました(腰いてえ)。ほぼ丸一日海岸にいたので、ホテルに戻ったらグッタリするほど疲れましたが、でも楽しかったあ。夏場のように暑過ぎることもなく、快適な貝拾いができました
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Posted on 2017/04/23 Sun. 16:20 [edit]

category: 採集記

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今回は粒がこま貝!(前編) 

 やっと新潟も少し春めいた陽気になってきた4月半ば、金曜日に休暇をとって二泊三日で沖縄に行ってきました。 朝6時40分の飛行機で羽田を発って、那覇に着いたのが9時半過ぎ。いつもと変わらない時刻なのですが、マイクロバスに乗り合わせてレンタカー会社に着いてみると、今回はいつもにも増して多くの外国人(たぶん殆んど台湾か中国)でごった返していました。中国系の観光客が増えたのは、THAAD問題で中国が韓国旅行を規制しているせいなんでしょうかね? 

でもふっと頭をよぎったのが、これだけの数の台湾や中国の人が沖縄でレンタカーを運転しているとなると、交通事故もかなり起きているんじゃないかという疑問。台湾も中国も左ハンドルの右側通行なので日本とは反対です。これって慣れるまでかなり運転がやり辛いと思うんですよ。私も何年か前にハワイでレンタカーを借りたことがありますが、日本の感覚からすると、道路の反対車線を逆走しているようなもので、慣れるまではかなり戸惑います。意識してないと、ついいつものクセで、道路を逆走しそうになって、クラクションを鳴らされたりもしました。店頭に大破したレンタカーがこれ見よがしに台に載せて置いてありましたが、たぶん注意喚起の意味でわざと見せているんでしょうね。

そんなことを考えながら運転していたら、目的地の佐敷に着きました。時刻は11時。今日はあちこち行かずにこの海岸一箇所に腰を据えて探索します。最干潮は14時半頃なので、その時間帯になったら、今まで踏み込んだことがない干潟の中とかも歩いてみる予定です。

なんか今日の佐敷はやけに↓コレがたくさん落ちてます。さてこれは一体なんでしょうか? 私はピンときましたよ。実はこれ、マングローブの種です。樹からストンと落ちた時に、尖った先端が泥に刺さって、そのまま発芽して成長していく仕組みのようです。でも浜に打ち上がっちゃったらダメだよね、きっと

マングローブ種
アサイトマキフデ? ヤラセじゃなく、二枚貝の皿の上にふたつ、コロリと載ってました。
アサイトマキフデ?
わりとよく形を保っているホネガイ。水管が長いまま完全に残ってます。これがなかなか無いんです。
ホネガイ
25ミリほどのツクシガイの仲間。オダヤカツクシかな? あまり自信ありません。 
 オダヤカツクシ?
佐敷の定番、ナガミノムシ。もう要らないほど拾ってますが、今回もまた拾いました。砲弾みたいな形が好きなんですよね。
ナガツクシ


だいぶ潮が引いたので、今度は干潟の中に入って探索します。佐敷は結構ガラス壜が多いですね。ほとんどは新しいものですが、この前来た時は、50年以上昔に使われていた目薬壜を拾ったので、今回は貝だけでなく、他の物も探してみるつもりです。
新潟の海岸でお宝探索をした時、漂着していた壜は殆んどが韓国や中国のもので、すべてキャップが付いた状態でした。つまり中に空気が入った状態で浮き袋のように日本海を漂って来た壜でしたが、ここに落ちているビンはキャップが付いてないものの方が多いです。佐敷の地形から考えても、ここにある壜たちは、沖縄で捨てられたもののようですね。

おっ、6センチほどのカワイイ小壜発見。そう古いものではなさそうですが、とりあえずゲットです。
小瓶 
ううん、コレ何だ? コレってもしかして薬きょう? 長さは70ミリほど。石灰の付着や腐食の様子からして、かなり古いもののようですが、コレ間違いなく本物の薬きょうです。ひょっとすると沖縄戦の頃に使われた機関銃の弾丸かもしれませんね。その辺りを少し歩き回ってみると他にもいくつか腐食した薬きょうが見つかりました。化石貝が拾えたり、古いビンや薬きょうが落ちていたり、つくづくここは不思議な場所です。
 薬きょう
ちなみにこの空薬きょう、詳しく調べてみたくて一本持ち帰りを試みたのですが、見事に空港で没収されました。一応事前にネットで沖縄戦時代の薬きょうを持ち出せるか調べて、大丈夫そうだったので荷物に入れたのですが、やはり空っぽとはいえ薬きょうはNGのようです。物が物なので奥から年配のお巡りさんが出てきて事情を聞かれ(立ち話です。取調室に入ってませんから!)、佐敷の海岸で拾ったと話すと、「コレは持ち込めないんで、済まんけど置いていってもらえますか?」と言われてしまいました。


今回の宿は恩納村です。17時半頃にチェックインする予定なので、16時過ぎに探索を切り上げました。
浜の戻り道もしっかり目を凝らして歩いていたら、おっ、何か端正な形のフデガイを発見。25ミリほどの貝ですが、これも名前がよく判りません。色が薄目ですが、もしかしてNebularia amauraか?
  GEDC1239 (560x448)

11時から探索を始めたので、今日はおよそ5時間、佐敷で粘りました。今回の佐敷は、これまでの訪問時に較べると浜のコンディションはいまひとつでしたが、初めて干潟の中も探索できて面白かったです。
それにしても疲れたァ。腰から背中の筋肉がガチガチです。初日は貝を洗って早めに休みました。

Posted on 2017/04/20 Thu. 00:01 [edit]

category: 採集記

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トラフクダマキ 

 トラフクダマキ 
トラフクダマキというクダマキガイの仲間です。
個人的には、沖縄で拾えるクダマキガイ科の貝の代表選手のように思っている貝です。
見ての通り、細長い形で、長く伸びた水管が特徴的です。
クダマキガイの名前については、以前からその由来が気になっていたのですが、今回色々調べていたらひとつ発見があったのでご紹介します。もう知っていたならごめんなさい
「クダマキ」という名を聞いてすぐ連想するのが、「クダを巻く」という言葉。酔っ払いがグチグチと不平を並べる様子を表現するのに使う言葉です。そこで、まずはこの言葉の語源を調べてみたところ、

「クダ=管」とは、機織りで糸を紡ぐ際、紡いだ糸を巻きつける小さな軸のこと。これを糸繰り車に取り付けて回すときに出るぶんぶんという単調な音を、酔った人がくどくど言うのにたとえたもの。

といったふうに書かれていました。
ふ~ん、「管は紡いだ糸を巻き取るための軸」なのか。それってどんな形なんだろう? で、早速画像検索。
そうしたら、出てきた画像の中に、↓こんな写真があったわけです。
管
どうです、これ。貝の形に似ていると思いませんか? つまり「クダマキ」の名は、「管(に糸)を巻いた状態」に形が似ているところから付けられた、というのが由来ではないかと。これ、結構いい線いってる気がするんですけど・・・ どうでしょうね?

Posted on 2017/04/14 Fri. 00:43 [edit]

category: クダマキガイ科

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14

カノコフデ 

カノコフデ カノコフデという12ミリほどの小さなフデガイの仲間です。
コロリとしたかわいらしい形に、鮮やかな赤い色。一番太い部分に白い腹巻を巻いたようなユニークなカラーリングもあって、見分けやすい貝です・・・と、ここまで書いて、念のため他の個体の画像も確認してみると、あれれ、結構個体差がある! 危ない危ない。うっかりウソを書いてしまうところでした。たしかに私の手持ちのような「白腹巻」状の個体は判別しやすいのですが、腹巻がここまではっきり白い帯状にならず、点々が取り巻いているような感じの個体だと判りにくいですね。コベニフデやマユフデなど、似たような貝がいくつかあります。マユフデは茶色で、カノコフデほど赤くないとか、コベニフデの点々は全体にあるとか、特徴の違いはありますが、個体差や摩耗の状態によっては同定はかなり難しいかも。見分けやすくないです、この貝

Posted on 2017/04/08 Sat. 00:01 [edit]

category: フデガイ

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シマアラレボラ 

シマアラレボラ シマアラレボラ2
シマアラレボラというフジツガイ科の貝です。三つ並べてみると、おそろいのボーダー柄のポロシャツを着た、三兄弟みたいですね。涼しげでポップな感じが目を引きます。でも実はこの三兄弟はかなり厳しめのセレクションを経たモデルさん達で、その他大勢の人(貝)たちとは大分見た目が違います。モデルさん達の縞は濃い焦げ茶なのでベースの白色とのコントラストがくっきり鮮やかに見えますが、その他大勢の縞は茶色がもっと薄いため、ここまでのくっきり感はありません。色の濃淡が個体差なのか状態の良し悪しによるものかははっきりしませんが、状態が良く見える個体でも色の薄いものもあるので、おそらくは個体差かと。
まあ、私の主観で勝手に決めた美の基準ですが、数は圧倒的に焦げ茶の方が少ないので、希少性という意味でも焦げ茶組に軍配です。

Posted on 2017/04/02 Sun. 00:01 [edit]

category: フジツガイ科

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